2010


 22年1月                  
 

  あけましておめでとうございます。
  
  本年もどうぞよろしくお願いします。

  多摩川河川敷から見る初日の出。

  眩しい。


22年2月                  
先日、日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」において
当店が紹介された件につき
様々なお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。

とくにフジツボの入荷についてお問い合わせ頂きましたが
この季節、北の海は時化が多く
なかなか漁に出られないそうです。
入荷次第、このホームページ及びブログでお知らせします。
なにとぞご理解下さい。

また、毎日いろんな食材が入荷しています。
お楽しみいただければ幸いです。

 22年2月                  
 
   今年もやっと獲れました。

   伊豆山の廃園になったみかん畑に渡って来る「ひよどり」

   今年は2月になってようやく渡ってきたそうです。
   そのぶんか例年よりちょっと大型。
   脂のつきもいい。
   熟成期間を考えると、13日位からかな。
   数に限りがあります。
   下処理に時間がかかりますので前日までには 
   御予約をお願いします。

22年2月                 
小田原産活け「黒鯛」

今の時期、黒鯛がすこぶるいい。
写真の個体も素晴らしい。
なかなかみられないよ。
この太さ、尾の厚み。
顔、小っさ!


      この身の厚さ!
      どうですか。
      まるで鯉だね。
      
      きっと、身はべっ甲なみの飴色だよ。
      活け〆にして神経抜きました。
      熟成させます。
      楽しみだ。
  


22年3月                 
小田原産活け「鮟鱇」

3月は相模湾で鮟鱇がたくさん獲れる。
暖かくなると鍋の需要がなくなり
値が下がる。
12月の築地価格のなんと5分の1から10分の1くらい。
しかも生簀で泳がすこともないので
肝もご覧の通り濁りはない。


   小田原でホタルイカと鮟鱇が獲れはじめると
   海の中も春。
   今年は少し遅かった。
   これで真鯛も獲れはじめるでしょう。
   
   国立も桜が咲き始め
   今月末は桜も魚もいっぱいだな。

  


22年3月                 
小田原産活け「平目」

7キロ弱の大物。
この時期、例年なら海水の温度も温み、
このサイズの平目は身も緩むのだが
今年はまだ水温が上がらず
平目もいい状態が続いている。

なので、相模湾の春はもう少し先?


      だけど、北の海では
      マス漁も始まってから一ヶ月ほど。
      価格も下がってきた。

      前にもお話ししたが、
      どうも一般的にマスというとニジマスを
      連想する方が多く
      この「サクラマス」の評価に影響している様。
      
      一度食べて頂きたい。
      ちなみにこのマスは海で獲れます。
      ヤマメが海に降ったもの。
  




     22年4月                  
    
    調理師学校の非常勤務が春休みの間に
    ツーリングを企てるが
    毎週定休日は天気が悪い。
    何週か見送るが
    結局、先日悪天候の中、日光まで走ってきました。
    幸い、日光は雨は降っていない。
    さすが名前の通り。
                     



 久しぶりの日光東照宮は季節はずれでも
海外からの観光客でいっぱい。
世界遺産だもんね。

  

    ご存知、国宝「眠り猫」

    徳川家康の墓所である奥宮の参道
    入り口にあるこの彫刻の裏側知ってる?
    知らない人のために下の写真。
    裏側には雀が二羽。

    猫が寝ていると雀も遊べる。
    戦乱が治まり平和になったということらしい。
    
  でもこの彫刻がある東西回廊には
  数々の動植物の彫刻があり
  意味を持たせようとすれば
  こじつけることはできるらしいが
  本当はあまり意味はないらしい。

 
      
  その他にもいろいろそれっぽい謎の
  話しがある日光東照宮。雰囲気のせい? 

  童謡「カゴメカゴメ」の謎とか
  聞いたりしませんか?
  この東照宮のプロデューサーである
  「天海僧正」作であるとか?
                       鶴と亀→ 
  鶴と亀がすべった〜♪
       

  天海僧正といえば
  
  明智光秀は死んでいなかった。
  実は天海僧正は光秀だった。
  なんて話しもあるけど

  徳川家が祀られている日光東照宮の
  中に「葵の紋」を見つけられるのは
  当然だが
  陽明門に配置された謎の人物
  (右の写真)が身につける紋は「桔梗紋」
  
  明智光秀の家紋は桔梗紋。
  なぜ!?
  ってことなんだが・・・・

     真実は「見ない、言わない、聞かない」

 22年4月                  
 
   珍しくこんな季節に小田原の江の安の定置網に
   10Kアップ1M以上の「ヒラマサ」が入る。

   当然活きたまま水揚げされるのでその場で〆る。
   姿は素人だと鰤と区別がつかないが
   鰤の味が落ちるこれから夏においしいヒラマサ。

   産卵は一般的には夏から秋だが
   この群れは充分な脂を蓄え、真子も大きい。

   なんかいつもの春とは違う今年の海。
   天候も寒暖の差が激しいし。

22年4月                  
宇和島産「タロッコ」(ブラッドオレンジ)

以前から国産ブラッドオレンジは試験的に栽培はされて
いたようだが、近年やっと生産農家が増えつつある。
数年前までは宇和島でも数える位の農家でしか
栽培していなかったようだが
ここ数年、愛媛の平均気温も上がり
原産国イタリアのシチリアの気候に近くなり栽培がしやすく
なり、生産農家も今年は100軒位に増えたと聞く。
だが関東の市場には週1便。
まだ、いまなら東京でも稀少と呼べるかな。
肝心の味はというと
甘い!そして爽快!アントシアニンも豊富。
これは流行ると思うよ。
                      

22年5月                  
三陸 宮古から「大目マス」

太ってます。マスと言っても実は「白鮭」
この時期、遡上するために沿岸部に近づく
「サクラマス」のなかに一際、目の大きなやつがいる。
腹も厚くて脂がありおいしい。付いた名前が大目マス。
でも、実は鮭。
鮭もマスもそっくりだからね。
昔の人は生態なんて知らないからね。

様は「時知らず」や「鮭児」と同じ。
結局、産卵期じゃない回遊時期の脂を蓄えた鮭で
どの河川からやら、回遊期のどこの時期やらで
獲れる場所や時期が違うってこと。

秋鮭漁の時に獲れる「鮭児」は
何万匹に一本とかいってむちゃくちゃ高いけど 
産卵をひかえた身やせした鮭の群れのなかに
脂ののった鮭がいれば美味しく感じますって。   
でもそいつはアムール川から来た若い鮭っていうだけのこと

価格のことを考えればこの「大目マス」
どう?
               


22年5月                  
そら豆の季節です。

福岡から赤そら豆「初姫」入荷。
鞘は緑だけど子実はご覧の通り赤褐色。
ほくほくして美味しい蚕豆。
鞘ごと焼いてお出ししますかね。 

          

 22年6月                  
  鱧の骨切りにおわれてました。
  更新出来ずにすみません。

          

22年7月                  
気が付くと7月。
こんな魚はどうでしょう。
小田原産「オオメハタ」
今年は大型の本種が獲れている。
大きいものは刺身で美味だが、塩焼きも旨い。
この魚はローカルであまり流通していない。
そのせいか産地で呼び名がまちまち。
小田原をはじめとする相模湾では「シロムツ」
内房総あたりだと「ギンムツ」
沼津では「デンデン」
その他、ウミブナ、タイショウなどいろいろ
鹿児島に至っては「メバル」、違う魚の名前がついてる。

また、三重で売られている「昭和鯛の干物」はこいつ。
 

          


22年7月                  
  今年も行ってきました。
  夏の恒例、シュノーケリング。
  
  今年は、大瀬崎から少し南に位置する「井田」
  ご覧の様に晴天です。
  海も穏やかです。
  残念なのは、富士山。雲に隠れている。
  
  この海岸は水質も好く、
  魚が多く、人は少ない。そして本当は富士山ビュー。
                      

      
      シュノーケリングする者、
      釣りをする者、
      浮き輪で漂う者、
      昼寝する者、
      
      それぞれ、夏の海を楽しみました。

22年7月                  
うなぎの季節

今回は浜名湖「天然うなぎ」
くどい様ですが天然です。 
身に力があり旨みも濃く、それでいて上品。

白焼きでお出しします。

尚、毎日入荷があるわけではないので
ご要望の方は、御予約をお願いします。
          
22年7月                  
小田原産「旭蟹」と「渡り蟹」

どちらも大きい。

時々獲れる旭蟹。活きている時からご覧のように赤い。
身入りもよく甘くて旨い。
渡り蟹は地味な存在だが、味は格別。
          


22年8月                  
何の魚の顔かわかります?

答えは「クエ」 ハタ科の魚
「モロコ」ともいいます。
今回のは、伊豆大島で捕らえた30Kの大物。
紀州和歌山のクエ鍋や北九州のアラ鍋の材料はこの魚。
今ではこの位の近海ものの大物は「幻の魚」って言われるほど稀少。

          

22年8月                  
気仙沼大川「天然鮎」

今では天然鮎は稀少だが
かなり安く仕入れることが出来ました。
型もいい。
          




     22年8月                  
  
    夏休みを頂き、久しぶりにオートバイで岡山まで。
    
    出発日に東京は最高気温を記録。
    先が思いやられる。                  

 
  

    猛暑の中、やっと岡山に着く。
    約700kmの行程で
    スポーツドリンク何本飲んだろう。

    翌日も暑い。
    暑ければ、高原を目指すのは常。
    そして、滝を目指すのが私の常。

    が、県内随一の「神庭の滝」に着いたところ
    当日未明に落石があり
    滝に近づけない。
    写真もとれない。
    涼もとれない。
    
  
   水で涼がとれないなら
   風だ。
   さっき、大きな風車があるって
   地元の人が言ってた。

   「石の風車」
   そんな簡単には回りません・・・


   気をとり直して、さらに県北へ
   そして、めざすは・・
      
  
       



  ダムです。
  やっぱりダムです。「湯原ダム」

  そして、ダムの真下は
  露天風呂番付、西の横綱「湯原温泉」!

  暑さには熱さを!
  と、温泉だ。

  しかし、無料露天風呂とあって
  真っ裸で入浴するひとの周りを
  足湯に浸かる観光客が囲む異常な風景。

  小心ものの私は、もちろん足湯。
  でも、さっぱりすっきり。

  いざ、高原へ。

   

  着きました。
 
  ジャージー牛で有名な
  「蒜山高原」

  僅かに涼しい。
  でも、ないか。

  しかし、青空と緑のコントラストは
  気持ちいい。
  そして、その中を貫ける
  ワインディングロード。
  何処までも走りたくなる・・
  
  そんな青臭い気持ちはもうありません。
  「腹減った」

  B級グルメでにぎわう昨今。
  ご多忙にもれずありました。
  「蒜山やきそば」
  他に食べるものもなく
  頂きました。
  歯ごたえのある親鳥と
  特製ソースで作る
  焼そば、温泉卵添え。
  写真は載せるまでもありません。



          
  
   
  そして、今回の目的のひとつ。

  「岡山と言ったら『オオサンショウウオ』じゃろ!」

  と、意外にマイナーな天然記念物を
  写真に収めること。達成しました。

  他の目的はなんじゃったんじゃろ?
  と、疑われるが
  それは追々。
  
  そろそろ日も暮れるし、岡山弁になってきょーるけぇー
  もう帰るわー
  
  

    
    帰り道、
    こんな写真が撮れました。
 
    夏の夕暮れに味わう郷愁と

    日曜日のサザエさんが始まるときに
    よこぎるせつなさは

    幾つになっても同じ味?





     22年8月                  
    
    夏休み最後の休日は「西沢渓谷」

    昨年、悪天候の為、途中でひきかえしたので
    今年もう一度。

    この日も猛暑日だが、さすがに山の渓谷は涼しい。           
       
    山梨県笛吹川上流のこの渓谷は
    秩父多摩甲斐国立公園内に位置し
    「21世紀に残したい日本の自然100選」
    「平成名水100選」
    「森林浴の森100選」
    「水源の森100選」
    「新日本観光地100選」
    「日本の滝100選」
    などに選定され
    「森林セラピー基地」として
    国内屈指の景勝地なんです。 

        
  原生林を流れる清流が
  巨大な花崗岩を侵食し、いくつもの
  滝を作り、神秘的な魅力にあふれています。
 
              
    
      
    
    そんな神秘的な森に佇んでいると
    「天使の梯子」がかかり
    ひげのおっさんも
    翼がある様に見える?

       
  
       


    やっと出会えました。
   
    「七ツ釜五段の滝」

    圧巻です
    素晴らしいです
    
    右の写真が下二段
    右下の写真が上三段

    おすすめです。
    秋の紅葉シーズンも素晴らしいと
    おもいます。  


    およそ10kmのトレッキングコースは
    約4時間。
    いくつかちょっと難所もありますが
    比較的平たんで歩きやすいコース。
    森林浴にはもってこいだとおもいます。
     
    これからの季節、茸もいっぱい

     

    だけどこれは「ニガクリタケ」毒キノコ


22年10月                  
伊豆式根島「浜鯛」

通称「尾長ダイ」こちらの名が有名。
なまえの通り尾がスーっと長い
写真の切れているところから尾びれの上側が伸びている。
クセのない白身で旨みが強く
料理しやすい高級魚。
型が良く、そして安いときだけ使います。普段高すぎ。
写真の個体は1Mアップ
          

22年10月                  
瀬戸内香川産「亀の手」

潮間帯の岩礁に生息する甲殻類フジツボ目
貝の仲間のようであるが実はエビ、カニの仲間。
磯遊びしているとわりと容易に見つけられ
西日本各地では味噌汁などにされる。

欧州でもスペインで好んで食べられる。
コハク酸とミネラルを多く含み滋養強壮にいい。
スペイン人が情熱的なのはこれのおかげ?
          


22年10月                  
青森大間産活け〆オス「真鱈」

1m7Kgアップの大物
「白子」たっぷり。
気がつくともうそんな季節。
          



22年11月                  
高知産「セミエビ」

四国、九州には大きい個体がいると聞くが
こんなにでかいのは、私もはじめて。50cmオーバー。
          


22年11月                  
「蝦夷鹿」入荷

北海道大雪山南側で猟銃にて捕らえた4才くらいのオス
脂のつきがいい
          



22年12月                  
小田原産活け「かさご」

非常に良い型。肉付きがいい。脂もある。
          


22年12月                  
今年も「いのしし」入荷

南伊豆で罠にて捕らえた2才半位のオス
ドングリや山栗を食べ良質な脂を蓄えた個体。
熟成させます。
ご希望のお客様は御予約お願いします。
          


22年12月                  
珍しいものが入荷。
「天然えのき茸」
この茸ほど、天然物と栽培物が違う茸もないでしょう。
見た目も味もぜんぜん違う。