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実家に帰っても、じっとしていない私は
すでに山陽自動車道を西に走る。
喉の渇きを覚え、広島の宮島SAに立寄る。
流石、SA内の公園にも朱色の鳥居。
写真の鳥居の奥にうっすらと見える山並みが厳島。
通称、安芸の宮島。世界遺産。
海上に浮かぶ朱色の大鳥居は望遠鏡で
微かに見えた?と思う。
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西に走りながら、思い出す。
あの頃を。
私が東京に出てきた頃。
飲食とは無縁な職場で奴と出会い、
寝食を共にし日本の行く末を案じていた頃。
なんと、その彼がソムリエとなり
現在、博多で話題のフレンチレストランの
支配人だというではないか!
会いに行かねばなるまい。
25年前、渋谷で飲んだのを最後に
再会した場所は博多天神。
注文した壱岐麦焼酎「ちんぐ」
計らずともラベルにはこう書いてある。
「ちんぐとは、共に真を語り夢を描く
大親友の意なり」
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飲み倒した翌日、
彼の勧めもあり、熊本をめざす。
天草で40℃を越えた当日
阿蘇に向かってひた走る。
「暑い」・・・
暑いというのに
食べてみた。
「馬肉ちくわコロッケ」
だって、馬肉のちくわと思うでしょう?
正体はちくわの中に
馬肉の入ったマッシュポテトを詰めて
パン粉をつけて揚げたもの・・・
「厚い」
「熱い」
より「暑い」・・
胸までやける。
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気をとりなおして
涼しそうな処に泊まろうと
着いた処は
「黒川温泉」 当たり。
良い所ですよ、ここは。
山あいの露天風呂。
囲炉裏で一献
しばし、浮世を忘れましょう。
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そして、翌日は「やまなみハイウェイ」
台風の影響が懸念されたが
晴天に恵まれ
青い空、白い雲、そして草木の緑
続くワインディングロード。
モーターサイクリストにしてみれば
最高の舞台なのだが
とにかく今年の夏は暑すぎる。
すれ違うオートバイも
数台だけ
途中、気になる場所も
あったのだが
いっきに湯布院まで駆け抜ける。
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目的は「東洋のチロル」と称される
景勝地「由布川渓谷」
高さ60mもの断崖が12Kmも続き
しなやかな曲線美を描く岩肌を
幾筋に分かれ流れ落ちる水
こんな事を謳われ、こんな写真見たら→
昨日まで知らなくても
寄りたくなります。
着いてびっくり。
情報収集不足でした。
この景色を見るためには
川の水の中を延々と歩かなければ
ならない。それなりの装備がいるじゃん。
教えてよー。
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